tatenaikenta.com 幸福なる食卓
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コメント
人間の欲望を描くことこそ映画の使命ではないかと思う。
食べることだけでなく、食べさせるということに欲望を持ってしまった女。
しかし愚直なおいしさだけでは男はついていけない、
そこのヒネリこそ大事なのだよと、この映画は改めて考えさせてくれた。
いいとこついてきたな、タテナイ。
また欲深い女の強くてせつないやつ、みせてくれ!
篠原哲雄(映画監督)

破綻した時の流れが快感へと変わり、
いつまでも不安に包まれていたいと感じてしまう。
タテナイケンタは誰もが抱える心の不安を、
映画のカタルシスに変えるマジシャンである。
まさに和製ラース・フォン・トリアーの誕生だ。
下山天(映画監督)

映る筈のない「温」をいとも簡単に映し出すタテナイ映画。
気温、室温、体温。
それがタテナイ映画の「熱」となり観る者を刺激する!
光石研(俳優)

喧嘩中でも鬱陶しくても男は女の作った飯を食う。
まだ若い監督がこういうことを良く知っているものだと関心しました。
丁寧なキャラクター作りと神経細やかな物語。
難しいことを自然に仕上げています。エライ!!
吉野 朔実(漫画家)

「リアル」の捉え方が心地よかった。
役者さんの力量と、手持ちの長廻しの手法がうまく相俟って、男女の感情のやりとりが違和感なく伝わってきます。故郷の青森にこだわって撮り続けたいという志は頼もしく、海外へ向けて今後が楽しみな才能です。
大久保忠幸(東映 国際営業部)

タテナイケンタ監督「幸福なる食卓」は、どこにでもありうる男と女のどうしようもない関係のもつれを、手持ちキャメラの長回しの内に、徹底的に残酷に、しかし淡々と描き出していくことで、突き抜けた美しさへと到達している。インディーズの条件の厳しさを、制約から凝縮力へと変え、身の回りの小さな世界を描きながら、近頃の日本映画にありがちなぬるま湯のような幸福の描写を完全に脱している。
40才も間近であろうヒロインが、ほとんどノーメイクの素顔をさらしてキャメラに冷徹に見つめ続けられるうちに、青森の冷たい空気と透明な光の中で凛とした奇跡的な輝きを放つ。この瞬間に、我々は日本映画界に新たなる才能豊かな演出家が登場したことを確信せずにはいられないだろう。
それにしても、カレーライスを二人分テーブルに並べてから男を待つ女は、もしかしたらどこにでもいそうなだけに、それだけで怖ろしく、かつ魅惑的である。
木村建哉(成城大学専任講師・映画学)

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