 |

本作は、ぴあフィルムフェスティバル2007にて入選、また第16回TAMA CINEMA FORUM〈TAMA NEW WAVE〉にてグランプリと俳優賞をダブル受賞するなど、その男女のリアルな感情を丁寧に切り取った内容が様々な映画祭で称賛を浴びた、中編作品である。
監督のタテナイケンタは、本作が初の劇場公開作品となる青森県生まれの30歳。今までの作品のほとんどを故郷青森での撮影にこだわっており、本作も冬の青森を舞台に閉鎖的な北国に生きる中年女性と若い男の欲望を生々しく描いている。
主人公・節子を演じるのは篠原あさみ。悲しくも揺るぎない40歳の女性を熱演し、TAMA NEW WAVE にて俳優賞を受賞した。そしてもう1人の主人公・加藤を演じるのは、タテナイ作品ではお馴染み、小劇場界で活躍する劇団ラブリーヨーヨーの看板役者・加藤雅人。加藤もまた、強烈に利己主義で横暴なスーパー警備員を見事なまでに好演している。
巧みなストーリー構成と圧倒的な演技、そしてそれを映し出す手持ちカメラが見事に三位一体となった本作『幸福なる食卓』は、恋愛映画でありながら残酷なほどの人間の本質を浮かび上がらせる、まさに大人のための恋愛映画である。 |
 |

|